勲章や褒章の種類について
褒章の種類
紅綬褒章、緑綬褒章、藍綬褒章、紺綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章の6種類があり分野ごとにわかれております。
褒章は綬の色(紅、緑、黄、紫、藍、紺)によって区別され、桜の花で飾ったデザインに「褒章」の文字を記した円形のメダルになります。
褒章の授与対象は、特定の社会的分野における事績や徳行がすぐれた方が選出され授与されます。
※綬=メダルをさげるひも
褒章の種類一覧
種類 | 授与対象 |
紅綬褒章 (こうじゅほうしょう) |
自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方 |
緑綬褒章 (りょくじゅほうしょう) |
長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方 |
黄綬褒章 (おうじゅほうしょう) |
農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方 |
紫綬褒章 (しじゅほうしょう) |
科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方 |
藍綬褒章 (らんじゅほうしょう) |
会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方 国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方 |
紺綬褒章 (こんじゅほうしょう) |
公益のため私財を寄附した方 |
勲章の種類
「大勲位菊花大綬章」「大勲位菊花章頸飾」があり、その下に「桐花大綬章」がある。
上記より下に旭日章と瑞宝章があり、それぞれ6種類ある。
「旭日大綬章」「旭日重光章」「旭日中綬章」「旭日小綬章」「旭日双光章」「旭日単光章」
「瑞宝大綬章」「瑞宝重光章」「瑞宝中綬章」「瑞宝小綬章」「瑞宝双光章」「瑞宝単光章」
勲章の種類一覧
種類 | 授与対象 |
大勲位菊花章 (だいくんいきっかしょう) |
旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のあるかた |
大勲位菊花章頸飾 (だいくんいきっかしょうけいしょく) |
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大勲位菊花大綬章 (だいくんいきっかだいじゅしょう) |
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桐花大綬章 (とうかだいじゅしょう) |
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旭日章 (きょくじつしょう) |
功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げたかた |
旭日大綬章 (きょくじつだいじゅしょう) |
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旭日重光章 (きょくじつじゅうこうしょう) |
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旭日中綬章 (きょくじつちゅうじゅしょう) |
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旭日小綬章 (きょくじつしょうじゅしょう) |
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旭日双光章 (きょくじつそうこうしょう) |
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旭日単光章 (きょくじつたんこうしょう) |
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瑞宝章 (ずいほうしょう) |
公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げたかた |
瑞宝大綬章 (ずいほうだいじゅしょう) |
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瑞宝重光章 (ずいほうじゅうこうしょう) |
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瑞宝中綬章 (ずいほうちゅうじゅしょう) |
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瑞宝小綬章 (ずいほうしょうじゅしょう) |
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瑞宝双光章 (ずいほうそうこうしょう) |
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瑞宝単光章 (ずいほうたんこうしょう) |
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文化勲章 (ぶんかくんしょう) |
文化の発達に関し特に顕著な功績のあるかた |
授与される日程
春秋叙勲と同じく、毎年4月29日及び11月3日付けで授与されます。
また、受章者は勲章を関係大臣から伝達され、勲章を着用し、配偶者同伴で天皇陛下に拝謁します。
受章のお祝いに胡蝶蘭を贈ってみてはいかがでしょうか。
胡蝶蘭が選ばれる理由
胡蝶蘭は縁起の良いお花とされており、お祝い事(開店祝いや昇任など)に重宝されます。
花言葉は「幸せが飛んでくる」と幸福をもたらすとされています。
立札記載の注意点
章と賞の違い
「章」は、国が年2回贈る勲章、褒章を受けることを言います。
正確には「記章(きしょう)」といい、分かりやすくいうとバッジやメダルのことになります。
※章=しるしの意味
「賞」は、コンクールや展覧会など表彰の一種で、審査・判定をした上で、
企業などが業績を讃える目的で贈呈あるいは授与されるもの
※賞=ほめるの意味
受と授の違い
「受」は"受け取る側の視点"の言葉、「授」は"与える側の視点"の言葉となっています。
また、「"受"」は相対的に立場が下であるのに対し、「"授"」は立場が上に位置するという点も異なります。
例:祝 旭日大綬章受章
「祝」祝い、「旭日大綬章」勲章の名前、「受章」国からの記章を受けたことへの意味
よくある間違いで、「旭日大受章受賞」などがあるが、「旭日大綬章」が勲章の名前なので、「旭日大受章」になることは無く、国からの記章を受けることに対するものなので、受賞にもならない。
「旭日大綬章受章」が正しい表記となります。